映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
スタージャーナリストの欺瞞と、"世界の終わりを生きる"孤独。
感情がとことんまで深堀されて、表面的な涙と内面から溢れ出る涙の使い分けとか、レア・セドゥの俳優としてのひとつの集大成のような作品。
冒頭の記者会見のシーンでマクロン大統領が出てきて、序盤はさながらドキュメンタリーのよう。
その転換点は、物語を動かす起点がこんなに些細なことでいいのかというくらいの出来事。
それをきっかけに「不幸」に目を向けようとする。
より大きな不条理を経て。
「未来に期待しない。「今」「ここ」だけ。それでも苦しいのよ」
2023-19/字幕