借金の罪で服役中(そもそもこれが分からないんだけど)のラヒムは、恋人が拾ったというカバンに入っていた金貨を換金して借金を返し出所しようとしますが鑑定しても金額が足らず、結局持ち主に返すことにします。
それが美談として伝えられた事で保釈が認められるかと思えば、貸主とのイザコザやSNSへの書き込みによって彼は詐欺師扱いされてしまうようになります。
えてして大衆は他人の美談も好きだけど反対に陰口も大好きで、だからこそゴシップ誌は売れるもの。
当事者同士がどうであれ周囲の意見に流される事もあるし、受け取り手自体の捉え方によっても変わってしまうものです。
滅多に観ないイラン映画の封建的な人間関係にはどうも馴染めないけど、真面目な正直者がちょっとだけ欲を掻くと、結果碌なことにはならないという事でしょうか?