なつかし二番館

英雄の証明のなつかし二番館のレビュー・感想・評価

英雄の証明(2021年製作の映画)
3.7
現代のイラン。どこの国でも近代的な社会にありがちな話と,イスラム法,家父長制が絡み合って,ややこしいことになる物語。借金が払えなくて,刑務所に入っている主人公(公法と民法が未分離のイスラム法)。模範囚で仮出所の間に,婚約者が金貨を拾って,これで借金を返して出してもらいましょうといったんなるが,借主に受け取ってもらえない。どうしても良心がとがめる彼は,落とし主を探すことにする。仮出所が終わり,お金を家族に預けてまた入獄。落とし主という女性が現れ,細かい話からすっかり信用した家族は返すことにし,この美談をイスラム協会なんだかが表彰して,広く知られることになるが...