ショーン・ベイカー監督にしか絶対に出せないノリは最新作でも健在やった。大好き！
クセの強すぎるキャスト勢揃いで、アメリカ社会の「声なき声」による悲喜こもごもを描くという監督の作家性。パッと見は真逆のように見えて、あのケン・ローチ監督との共通点をいつも感じます。
ストロベリー役のスザンヌ・サンを監督が見つけた時点でこの映画は勝利してるし、プロの俳優には出せないキャスト1人1人の佇まいが、あまりに味わい深すぎる。特にリル、ジューン、ロニーの佇まいはヤバい。
（リル役のブレンダ・ダイスさん、お亡くなりになったんですね・・合掌😣）
そして、大傑作『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』と同じような、観る側の解釈に委ねられたオープンエンディング。そして、いつも自分はそこに「希望」や「夢」を託したくなります🥹
どうしようもないクズのマイキーが持つ、唯一にして無二の才能。それはストロベリーを見つけ出した事であり、彼女と一緒に是が非でものし上がってやろうとするハチャメチャな行動力。そんなたった一つの「取り柄」くらいは花が咲いて欲しいと思うからです。
そして金持ちになって、ちゃんとロニーに謝罪と補償をしてくれ！😆
