ゲイリー冨久津

レッド・ロケットのゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

レッド・ロケット(2021年製作の映画)
3.5
すっかり落ちぶれて一文無しとなったポルノ俳優は、故郷に戻り、別居中の妻が暮らす家に転がり込むことに成功する。そんな中、ドーナツ店でバイトする少女と出会った彼は、再起に向けてある野望を夢見るようになる。

主要な登場人物は全て明らかに問題あり。
主人公も明らかにクズで応援出来ない。
話も大きな展開なく、姑息な考えとその日暮らしと口げんかを観せられる。

でも、映像が美しい。
オープニング、妻の実家に歩いて向かうシーン。
いい歳した白人男性がチャリ漕いでる姿。
川沿いを大麻吸いながら歩くシーン。
夜に全裸で逃げるシーン。
とても印象的です。

コロナ禍の中、最少チームで撮影。
嫁の母と大麻元締めの黒人家族は地元民をオーディションだそう。

通常では映画にならない場所、人たちを映画にすることで現在アメリカの問題を表しているのか?

にしても、隣人の彼が一番かわいそうだ。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津