くもすけ

レッド・ロケットのくもすけのレビュー・感想・評価

レッド・ロケット(2021年製作の映画)
-
口だけ男、ではないね。口とセックスが上手くて、昔取った杵柄をもう一度狙い定め、マリファナの売買で小銭を稼いで、自転車をこぎこぎ、精力剤で夜に備える、小回りの効く肉体労働者。

ダメ男が更生して、とかポルノやめて、とならないのがよかった。ストロベリーにつきまとうダサ坊を脅すときに、再生回数と受賞回数を誇って検索しろ!というのは話が早い。ポルノへの一般的な視線は水面下で冷ややかな視線として画面を覆うだけ。犬と老人がじとっとした眼差しを向けビヨーンズームで真相を知る

当の本人はどこ吹く風、初デートはストリップで、それもスカウトの一貫だと思いながらもう自分にはない若さにのめり込んでいく。最後のチャンス。レイリー・ストロベリー・スザンナサン。昔音楽やってたのだね。やったあとに半裸で弾くバラードがよかったよ