【人って成長する生き物…なワケねえだろ！】
有害なほど利己的で、破壊的にナルシストな元ポルノスターが、故郷に戻って再起を夢見たために大騒動が巻き起こる。2016年のアメリカ・テキサスを舞台に、社会の片隅で生きる人びとの姿を鮮やかに描いた、ひとクセありのヒューマンドラマ。
引用:Movie Walker https://moviewalker.jp/mv80630/
女！薬物！NY！
ほんっとに〈しょーもない〉登場人物達を観ているだけなんです！
でも、何故ここまでも惹かれるのか…！
本作を通じて特に！面白いのは、登場人物の8割方がしょーもない人間ばかりなのに、その中でも突出してしょーもない主人公の姿！
物語を通じて主人公は「葛藤」を覚え、形はともあれ「成長」を果たすものが映像問わず物語のフォーマットかと思いきや、自称元ポルノスターの落ちぶれ主人公は成長どころか、身の回りを程よく誤魔化しながら巻き込み、嵐のように去ります。
また、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)で描かれた「非情な現実の内に秘めた美しさ」のようなものではなく、よりドキュメンタリー味を帯びた同監督作『タンジェリン』(2015)のようなご近所のドーナツ屋が起点に身内騒動が加速する観ててハラハラ映画でした！
