たぬー

レッド・ロケットのたぬーのレビュー・感想・評価

レッド・ロケット(2021年製作の映画)
4.1
色々あって無一文になったポルノ男優が別れた妻の家に転がり込んでくる話。

主人公マイキーの清々しいまでのクズ男ぶり。元妻の家に無理やり転がり込んで色々な問題を感じとり、一般的なストーリーならここでクズ男が改心し家族を立て直す良い話になりそうなところだが、マイキーは「オレには関係ないし」とスルーして若い娘とポルノ業界に返り咲くことを夢見る。
口八丁でマリファナの売人として金を稼ぐというのもいい。これがコカインやヘロインだとちょっとキツすぎる。
元締めの黒人ファミリーも最高。
マイキーが家から叩き出されるところ、主人公が酷い目に遭ってるのに「ザマァ」としか思えない映画ってなかなかない。
隣人のロニーを酷い惨事に巻き込むところも死者は出してないというギリギリのバランス。
マイキーが喜んでるところでロニーの親父にズームインするところ最高。

マイキーは今後も周囲に迷惑をかけ続けてロクな人生にはならないと思うが、離れたとこから覗いてる分にはいくらでも観ていられる。
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