レオン

ニトラム/NITRAMのレオンのレビュー・感想・評価

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
3.4
こういう個性的タイトルの作品で、そこそこ高評価なのは気になりますね♪(★平均3.8) 意味は主役本名 MARTIN (マーティン)の逆さ読みで、侮蔑した意味を持つ呼称だそうだ。

まず実録物との情報だが、視聴後調べると、細かい描写はかなり脚色されている可能性もある。 
犯人マーティン・ブライアントは、幼少の頃はIQが高かったとの情報もあれば、診る医者により、発達障害・知識障害など診断結果が異なっていて、実際はどの程度社会に順応出来たのかは不明。
(本当はほとんどの事が普通に出来た、サイコ殺人者だったかもしれない。)
実物本人は主演役者よりすっと "美男子"で、リッチ未亡人に気に入られたのが尚納得する。

作中で運転中の "ハンドルを揺らすと危険" という小学生低学年でも分かる事させ、判断出来ない人間が、炊事・洗濯・掃除・複数ペットの飼育、等がたとえ金があっても一人で出来きるのが不思議。 金の単位も認識できてない様な描写もあるし・・。

作品的には前半は困った息子の面倒な描写が遅いテンポで続くのでかなり冗長に感じて、1.3倍速再生・・。
後半の大事件への展開からやや見所になるが、それがなければ身勝手な主人公に感情移入する事もなく、不自然な描写や、整合性がなく感じる所も数カ所ある。

異常者の心境を理解する事は難題だが、深掘りしたくなる様な作品とも感じなかったので、この評価に。
レオン

レオン