ニトラム／NITRAMのしんごのレビュー・感想・評価

とても過酷な作品。1996年にオーストラリアで起きた銃乱射事件「ポートアーサー事件」が起きてしまうまでの、容疑者マーティン・ブライアントを描いた作品。マーティンは自閉スペクトラム症であると思われるが、この短い映画の中にも、あの場面で、あの人とこうだったら、ああだったら事件は起きなかったのでは？と「たら・れば」がたくさん思い浮かぶ。発達障害のケアとフォロー、犯罪者を生まない社会は、どうしたら作れるのか考えさせられた。