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ニトラム/NITRAMのtakunのレビュー・感想・評価

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
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終始かなりしんどい、すごくよかった。

人間が社会システムのなかで、まっとうに生きるためには、ある種の歪みようなものが必要である気がした。そして作中のニトラムにはそれが欠けている。彼と彼がいうところの「みんな」との差は、二つを比べるとささいなものであるが、社会という入れ物に入れた途端に、その差は大きくなっていく。しかしそれでもニトラムと「みんな」との間は重ねられるほどの違いしかなく、彼にとって、それは想像を絶する苦しみである。
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