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MEMORIA メモリアのclementineのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
4.0
友人が見に行ったのを目にして調べたところ、製作国:コロンビアと出てきたので、トレーラーもあらすじも見ずに行った。日中にうとうとできたタイミングがあったので、眠くはならなかったが、ぐいぐい引き込まれるまではいかなかった。

好きな映画だったが『彷徨える河』のビビッドな衝撃がなければ、自分の中での評価はもっと高かったんだろう。
この二つの映画は、どちらも"earthy"という言葉で括れると思う。メモリアも、ああいった形になったものの、そこに感じるのは、地面や土着やそういうものだった。

各シーンが長回しで、対象物がなかなかアップにされない、というのは面白い表現だと思った。「何かについて話していても、それが何であるかよく見えない」というのは、映画全体のテーマでもあったな、と今書いてて気づく。

ティルダ・スウィントンはやはり好きな俳優だった。

odessaの良い音響で見られてよかった。odassaやサンサン劇場くらいの音響がデフォルトになればよいなと思う。映像を高精細にするより、音の質を上げる方が満足度の上がり方が大きい。

鑑賞後に海外のトレーラーを見る。映画と同程度のクオリティかつ、方向性の違った表現になっている。色んな表現ができる上で、本編はあの形にしたんだろうな、と思う。
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