このレビューはネタバレを含みます
映像美と、なんとも言えない静止した間にひきこまれる。
今作は音で得体の知れない何かを表現する。
暗い静寂のなか、主人公とともにドンって音に、冒頭から驚かされる。
街中でドンっとなったときも一人だけ音に反応してふせている。
多くはバスの衝突音と勘違いしている。
音は数少ない誰かには聞こえているようであることを伝えるシーンである。
しかし、それは誰にでも聞こえる音ではないことを、妹家族との食事会で認識することになる。
夢なのか。妄想なのか。
音の正体はわからないり
不安なまま旅をつづけると、
偶然出会った夢を見ない男から、記憶。受信し、さも自分の記憶のように語る主人公。
ラジオのようにはっきり聞こえだし、
ついには、音の正体の飛行物体が画面上に姿をあらわす。
アピチャッポンの不思議な世界観に、またしてもやられてしまった。