映画の後半は寝てたので近い内に観直します。とりあえず今回もアピチャッポンだった。
謎の音について取り憑かれた様に探る話で、なんか『未知との遭遇』の前半みたいだたなぁと思ったら割とそのまんまだった。謎の音の絶妙な、あの何とも言えない音っぷりが良い。発砲音の様でもあり、金属音でもあり、とにかく暴力的な音であることは間違いないのが絶妙。音をコツコツと再現してみる過程は、『欲望』くらいから延々と受け継がれている解析描写の系譜にあって好き。あの音が主人公にだけ聴こえる瞬間の唐突さと言うか、不可思議な暴力感、恐怖感は新しい。音が主人公と言ってもいいのでやはり映画館向きの作品なんだろうなと思う。体験型映画だけを黙々と作るアピチャッポンは偉いなと思ったり。とりあえずラストのぶっ飛び方も嫌いじゃない。今度は寝ないで観るよ。
