MegmiTanak

パリ13区のMegmiTanakのレビュー・感想・評価

パリ13区(2021年製作の映画)
4.0
ジャック・オディアールがこんな作品を撮れるということに驚き。共同脚本の若い2人のおかげだろう。あまりにもリアリスティックな物語をモノクロ映像が美化している。とりわけノラの緻密な人物描写がよい。性の呪縛に囚われ苦悩しつつも強く懸命に生きようとする姿にどっぷり共感した。カミーユの弱さとは対照的だ。

“性”抜きで”生”は語れない。人間性が複雑であればあるほど、人間らしく魅力的。価値観は人それぞれ。肯定も否定もしない。合えば近づくし、合わなけば遠ざけるのみ。
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