ぐり

パリ13区のぐりのレビュー・感想・評価

パリ13区(2021年製作の映画)
3.3
「燃ゆる女の肖像」で一目惚れしたノエミ・メルラン目当てに鑑賞しました。なんだか…眠たくなっちゃった(笑)わざとモノクロ映像にしているのはフランス映画特有の現代アートか何かなのかな?パリの美しい風景やノエミ・メルランの美しい顔を色彩溢れる映像と共に観たかったな〜と正直思いました。ただでさえ私は外国人の表情から心情を汲み取るのを難しく感じてしまうため、モノクロ映像である今作は余計にわかりにくかったです。悔しい。さらに言うとストーリーがどこか掴みにくく、起承転結がハッキリしていないので、単純につまらなかったです。「つながるのは簡単なのに愛し合うのはむずかしい」というキャッチコピーのもと、現代の若者にありがちなテーマを描いているようですが…やはり私の恋愛経験が少ないせいですかね…最近観た「愛なのに」と似た感じで、あまり入り込めませんでした🙃

唯一最高!!と思ったところは、ノラとアンバーの邂逅。この2人の関係性大好きです。アンバーとビデオ通話をしているときの、アンバーを見つめるノラの目がとても幸せそう(心地良さそう)なのがなんとも最高でしたが、そんな2人が初めて直接会ったシーンはもっと最高でした🥺💞キスして!!と心の中で叫んでいたら期待を上回るキスシーンが映って感動…🥺💞会えた嬉しさで倒れるノラの可愛さ、そして「キスして」の言葉のあとに映る2人のキス…まるで深い眠りについてしまったお姫様を王子様がキスで目覚めさせるようなキスにウットリしてしまいました🥺💞だけど、そのあとのエミリーとカミーユのシーンは少し無理矢理感があって残念でした。ノラとアンバーのシーンをラストに置いたらもう少し評価高かったかな〜、男女のほうがメインだとは思うけど…🙃

「燃ゆる女の肖像」でも使われていましたが、相手に言葉が伝わらないように言語を使い分けて話す方法、やはりカッコイイですね。裸体や性行為を映すシーンが多く、モノクロ映像にしたのは役者の尊厳を守るため(?)でもあるのかなと思いました。どの役者さんも美しい裸体でした…凄い。あとエミリーがパーティーでキマった(?)ときを、ストップモーションのような演出(光を点滅させながら当てている)で表現しているところがとてもよかったです。またいろんな国籍の人が登場し、国籍を超えて関係が深まっていく、というのも現代的でよかったです。パリなのに、パリっぽくないというか、ロマンチックなイメージからかけ離れているような話で、シンプルに私の好みではなかったのかなと思います。でもまぁ…ラストをハッピーエンドで締めてくれたので、オールオッケーとしましょう。
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