パリ13区の乙郎さんのレビュー・感想・評価

映像が物語に奉仕しすぎて気分きらいはあるが、面白かった。モノクロの映像はセックスから湿度を奪い去り、レディースコミックで描かれるそれのような印象を与える。
やっぱり何がよかったって、ノラとアンバーとのチャットシーンで、あのシーンだけ延々と観ていたい。確実に関連性はないだろうけど、古澤健監督の『たわわなきもち』を連想した。エロティックな映画にフェミニズムを持ち込んだ時の解なのかもしれない。