このレビューはネタバレを含みます
味わい深かった。
みんな寂しくて、寄る辺なくて、誰かと一緒にいたくて、愛してほしくてもがいてた。
ノラ、復学するためにパリに出てきてすごく心躍らせてたのに、あんなことになってこっちも苦しかった。
大学生ってまだまだ分別ついてないんだなと思った。酷すぎる。
学校で見かけないからどうしたのかと思った、からかいすぎた、とかよく言えたなとムカついた。人の人生壊しといて平気でいられるその根性終わってるなと思った。
そこでアンバーにコンタクト取るのに驚いた。
意外にも意気投合して結ばれたのも、皮肉というかなんというか。
親戚にも言えず、カミーユにも言えず、唯一話せたのはアンバーだった。
カミーユに打ち明けられないところも共感・納得した。言うかどうか葛藤したのかな、性行為にノれないことに自己嫌悪とか強迫観念?とか罪悪感とか諸々感じてズタボロになってたのかなと思っちゃった。
カミーユの言葉や愛を信じられない、受け取れなくなってたもんね。
すべてを話す必要なんてもちろんないけど、ノラにはカミーユじゃなかったんだろうな。
エミリー、カミーユ本人にまだ愛してると言える所が強いなと思った。
そして背負ってるものの重さも、深く知らないとわからないことだと思った。飄々としてるからそうは見られないけど。
カミーユ、優しいけどちょっとずるくない?と思った。
ラストなんの心変わり?と思ってしまった。私には、そんな素振り嗅ぎ取れなかった。
パリの人でも時間にルーズじゃない人もいるんだと面白かった。
化粧っ気あんまりないのに、みんな美しかった。
これがエイドリアン・トミネか〜!