たけき夏アニメーション

わたしは最悪。のたけき夏アニメーションのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.5
『わたしは最悪。』がいかに特別な映画かをどう言語化すればいいのかわからないが、
『THIS IS US』でスフィアン・スティーブンスのあのテーマソングが流れる時間がずっと続くような映画と言えばわかってもらえるだろうか。

世界は奇跡のような愛や奇跡のような瞬間で満ち溢れていて、人生においてそれに触れるのは実際めちゃくちゃありきたりな事である、という事に自覚的なまま描く、というミラクル…。

これは大傑作…どころか、恋愛/人生映画の新しいマスターピースになる一本だ。
ヨアヒム・トリアーが急に、テレンス・マリックやデレク・シアンフランスのような巨匠になってしまった。

そして『母の残像』の時から薄々気づいてはいたが、
ヨアヒム・トリアーは女の子がションベンするとこを死ぬほど見たいという作家性がもう隠しきれないんだな!という事が確信に変わって超嬉しくなった!!