メッチ

わたしは最悪。のメッチのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.2
この作品の監督は、人に好かれたくない方なのかな?でも、万人に理解されにくい感覚を描くのが上手いのかもしれません。

主人公が外科医から精神科医を学び、写真の才能があるのではないかと思い写真家になる。最初にこの描写があった上で、付き合っていた男性から離れてすぐに旦那さんと付き合う描写を見てしまうと主人公は優柔不断な方なのか?と思ってしまいました。
しかし、お話が進むにつれそうではないのでは?と思いました。

それは、自分らしさを探し続けるからこそだと思おます。子供が欲しいと旦那さんから言われても乗り気ではなかったり、結婚しているのに不倫をしてしまう。でも、価値観というのは時間が流れるにつれ、変わっていくものであるかと。

第三者から見れば、結果的に何も得られないように見えるでしょう。でも本人からしてみれば、そこに行き着くまでの過程に意味があっただろうし、この道を選んだのだから良いも間違いも無いと思います。
だって、それを決めるのはその本人なのだから。
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