全然違う。
街の景色も、足の長さも、言葉も。
なのに、なんか痛いほどその気持ち、わかる。
子どもをもつことへの一種の恐怖。母親の、その母親の30歳のときと比べたときによぎる気持ち。なにか見つけなきゃという焦燥感。人生が脇役で終わってしまうことへの絶望。そこから逃れて、自分が自分でいるときの開放感。恍惚。ノルウェーと日本、こんなにも離れているのに、なんと近いことを思って生きてるんだと思った。
遠い星で同志を見つけたみたいな、奇妙なうれしさ。
この子と友だちになって、飲みにいけたら楽しいだろうな。でも、この物語には女友達が登場しない。
是枝監督の「歩いても歩いても」を思い出す。どこか邦画っぽいところがある気がする。でも途中の映像表現はユニークで、それがいいアクセントになってると思った。