hawelka1992

わたしは最悪。のhawelka1992のネタバレレビュー・内容・結末

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

絶対後悔する、とわかっているのに。重要なことを放り投げ、誰かを傷つけるのに、逃げ出してしまう。私は最悪。誰しもが思ったことがあるだろう。少なくとも僕はある。

ロマンティックな雰囲気で、とてもスウィートな、まさに映画的なシーンに引き込まれる。しかし後半は、かなり刺さるものがあり、ラストは悲しく、現実的だ。すぐには人は変われない。

だけれども、この終わり方が、ファンタスティックな結末に纏めない、過去を受け継ぎすこしずつでも未来へ進む誠実さが、この不穏な時代に必要な在り方に思える。何を感じ、どれだけ罪深かろうと、何度足を踏み外そうと、もがいて生きること。異世界に転生することも、世界を救って死ぬこともないのだから。
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