トム

わたしは最悪。のトムのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.1
全編通して作り方がとにかくうまいなと思った
個人的にはマジックマッシュルームの描写が最高に良かった〜!
親父にタンポン投げつけて経血をインディアンの如く目の下に付けるの最高スギィ

それ以外はリアリティがありすぎる描写で、亡くした人を思い出さざるを得なくて、記憶に泣かされた

後悔、がすごく大事なテーマ
無限に感じる時間の中で、人の死に触れて有限を知る
有限でしか後悔は成り立たない

僕と別れて後悔するよ、とアクセルに予言されたとき、めっちゃ分かってしまった
放したくはないけど別れざるを得ない人に出会った時に、どうしようもない絶望感と怒りと悲しみのプロセスを経て少しずつ事実を染み込ませていくしかないことも
少しの(重要じゃない)嘘を重ねる気持ちも分かる
人間の感情ってこうだからこうって方程式が微塵も存在しないから、だからこそおもしろいのだけど、そのせいで測ることができないのがキツイ
そのキツさに混乱したり、いっそ突き破ってみたり、右往左往しながらちょっとでも前に進もうと足掻いてて

わたしは最悪。という邦題、果たして合っていたのか間違っていたのかは知らないが、みんな最悪でみんな最高なんだ〜!
トム

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