そぼろ

わたしは最悪。のそぼろのネタバレレビュー・内容・結末

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の12章まであるよ❗️っていう字幕で、「まじか…」って一瞬怯んだけど、テンポ良くてあっという間に感じた。

原題訳は「世界で1番悪い人間」らしいので、ユリヤの一人称ではないみたい。
確かにみんな大して良い人もいない、というか、こいつめっちゃ応援したくなる〜❗️みたいなやつもいないし笑
でも人間ってこんなもんだよね、って思った。
とてもリアルなのだと思う。


ユリヤ自身が自分を「新しいもの好き」と言っていたように、コロコロと興味が変わり、彼氏も変わり、
家庭に落ち着くのは抵抗がある。
(それはユリヤの育った環境が大きいと思うけど)

母と離婚し、新しい家庭を持った実父が、なかなかユリヤに会おうとしないのが虚しくて可哀想だった。
色々と理由をつけて誤魔化して、ユリヤも父の気持ちに気づいてはいるんだろうけど、心のどこかで期待してるようだった。

自分も母子家庭に育って、父親には良い思い出が無く、ユリヤと私の幼少期のトラウマに共通点を見つけたで共感性が持てた。


アクセルと出会って一夜を共にしたあと、
「年の差が〜」だの、
「人生のステージが〜」だの、
ダラダラともう俺たち会わない方が良いって話されたのに、
「そこから恋に落ちた‼️」の流れめちゃめちゃ若くて笑った😂
だから、そういうとこだって😂😂😂
すぐに同棲始まって、またすぐ冷めるかなって思ったけど、最終的にはゴールは違えどお互いにとって運命の相手だったのかな。

朝陽の効果的な描写が幾つかあって、
ファンタジーのように時間が止まって、アイヴィンと共にするシーンとか、
アクセルがもう明日まではもなたないと連絡を受けたのに、結局会いに行かずに朝を迎えたところとか…
12章、それぞれオムニバスっぽい映像作りにも感じた。
監督の特性❓


あれだけユリヤとの子供を望んでたアクセルはすい臓がんで残り少ない命で、
子供に全く興味の無かったユリヤは、新しい恋人と望まない妊娠をする。
アクセルちょっと不憫だったなあ…
悪い人では無かったけど、そんなに魅力的には感じなかったので、奔放なユリヤにとって退屈な相手だったんじゃないかなとは思ってたけど…
別れ話になったときにめちゃめちゃクンニしてたの「ひー」って思ったけど、めちゃめちゃ別れたくないんだなって感じは伝わりました😇
遠目に無修正で男性器が見えたのは、
ミシェル・ゴンドリーの「恋愛睡眠のすすめ」以来だったんですけど合ってる??
曖昧。


アイヴィンとセックスの話するとことか、排尿見合ったりするのとか…
「浮気じゃないよね❓」って言う2人の言い分が微妙すぎてゾクゾクした。
確かにAもBもしてないけど、
恋人が他所の人とそんなことしてたら白目剥くわ🙄笑
汗の匂い嗅ぎ合うとか、甘噛みしたり、相手の吐いた煙草の煙吸うとか、
変態的で私的にめちゃめちゃ好き。
いやーアウトでしょ、間接的性交だよ😇


アイヴィンはセクシーだったけど、元カノに影響受けてるというか❓
元カノに付き合ってあげてたのか知らんけど、自己が無くてこりゃまた魅力が無かった。
マジックマッシュルームの件は映像的にアーティスティックだったけど必要だったかな❓
幻覚症状でそこそこやらかしたつぽいユリヤに対して、今まで通り接してたし、優しさはあると思うけど、彼を見習うところって特に無いよなあ。
そもそも最初に出会ったパーティーってなんだったんだろ。
プチブルの結婚式の二次会っぽかったので、アイヴィンもハイソ系かと思ったらカフェ店員。
ユリヤも、50になってもコーヒー作りたくないわ‼️って喧嘩の勢いで職業disってたけどさ…
ユリヤは新しい命を身篭ったわけだけど、アイヴィン子供いらないって感じて「え????」ってなったし、最後は別の女と子供作ってた❓し…
マジなんなん???
まあ、「500日のサマー」でも、あれだけ私って誰にも囚われたくないのって感じのサマーが俗っぽい人間になっててはあ?ってなったな。
結局みんな普通。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」で伊藤沙莉ちゃん演じるヒロインがずっと言ってたのがよく分かる。

最終的にユリヤは再び、予期せぬ子供との別れ❓を経験したようだった。
彼女にとってそれはどんな意味を持つのか…

アクセルが子供を欲しがった時、
「私もいつかは欲しい、でも今じゃない」と言ったユリヤ。
これって多くの女性が感じることじゃないかな。
結婚はしたい、子供も欲しい、
でも「母」になるまえに、自分が明確な「何者」かになっていないという不安だとか、悩みだとか。
わかるよ、ユリヤ。
オーラルセックスのエッセイもね。
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