世界にはいったい何人のユリヤがいるだろうか!?まごうことなきわたしもその1人だ!
「女の幸せは恋人を作る、結婚、子どもを持ち母親になること」という認識が
もはや時代遅れなのはわかっている。それなら、一体何が幸せなの?必ずしも自分が思い描いていた理想・夢が叶うわけではない世の中で、自分が何者なのか、何者になりたいのか、どうしたいのかも分からず悶々とした迷宮で過ごしながら、才能のある人を見て嫉妬したり、八つ当たりしたり、こんな自分に自己嫌悪を抱くユリヤに共感せずにはいられん。(早口)
過去に取り残された中年男だったアクセルが自分の未来を知って、それまで自分が武装していた男らしさを捨ててユリヤと向き合うシーンに本来人間があるべき姿を見た気がする。めっちゃフェミニズムものっぽいけどこの映画を男性2人が書いてるのも面白い。ユリヤとアクセルという2人の人間のキャラクターが上手く観客を中立の立場に誘導しているよう。
30歳になった頃に見返したらまた違う感想を抱けるかも