まる

わたしは最悪。のまるのネタバレレビュー・内容・結末

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ビターな現実だった。
登場人物の心の動きがよく伝わってきた。

次々訪れる分岐で、どの選択をすればいいのか毎回悩みながら進んでる感じがした。

妊娠発覚のシーン、ユリヤの心情が手に取るように読めた。

最後、最っっ高〜〜にクソな"現実"だった。
いやお前、あの女とは結婚して子供作るんか〜〜〜い。
(結婚してないかもしれんし、2人の子供じゃないかもしれんけども!)
けどユリヤもアイヴィンも、どっちも子供望んでなかったから結果良かったんやろうけど。

ユリヤ、男性をどうしようもなく惹きつけて虜にして沼らせる素質がありすぎる……
だってどう見てもキラキラしてるもん……
年齢にしては社会生活上手く行ってなくても、「それでもいい!!!」と思わせる魅力がある……
でも、それで付き合ったとて、お互いにいい影響は与えれてないのは明らかだった。
いわゆるクズ女なのかも。
自分の弱い所を見て見ぬふりし続けて揺蕩って、彼氏を変えることで自分も変われるように錯覚してるユリヤ、好きじゃなかった。
問題は彼氏じゃなく自分自身であり、自分磨きをしないことにはその負のスパイラルから抜け出せないよ!!!と見てて思った。
でも最終章とエピローグで一気に好きになった。
シャワーシーンの後、明らかにホッとした顔してて、このタイミングで子供を授からなくて結果的によかったと思った。
そして独り立ちして晴れやかに仕事してる姿が1番魅力的だった。
いつかアクセルやアイヴィンを思い出して、ふふっと笑える夜が来てほしいなと思った。

ユリヤのスタイリングがずっと素敵だった。
無造作な感じなんだけど品があって、ご本人の素材の良さを最大限引き出してた。
参考にしたい。
まる

まる