才能あるのに思いつきで投げ出して次へ、というふうに見えてならなかった。迷うのはわかるけど、人生はもう少し大事に考えた方が良いのではないか。好きなことをできた環境、自分が納得しているのならもちろん良いのだが。
悲嘆しながらも受け止めていたアクセルが気の毒。人生は何があるかわからないとあらためて思った。
時が止まったアイヴィンとの世界の描き方が秀逸。でもいつしかすれ違いは生じてきてしまう。よくあるパターンだ。
でもユリヤは自分で選んだ人生に愚痴は言っていなかった。
人の生死を感じて、ラストは自分では納得して幸せだと思ったのだろうか。
人生の選択、ちょっと立ち止まって考えることも必要。
短い章立ての構成がわかりやすく、雰囲気は素敵な作品だった。