フランス映画祭にて。
破局寸前のあるカップルの些細なケンカから始まるドラマは医療現場の混沌へとシフトしていった。
それにしてもよく喋る映画だった。日本語字幕の有り難みを改めて感じる。たぶん海外映画祭で見たら英語字幕追うだけで力尽きちゃうやつ。
序盤の様子からは全く予想しなかった内容だった。
怪我をして運ばれた病院は、｢黄色いベスト運動｣のタイミングも重なり、軽傷者から重症者まで溢れかえっている。
立場や人種や格差関係なし、多種多様な人間模様を垣間見る。
もう、病院の中も外も大混乱。そんな緊張感漂う中怪我したが後回しにされたラフとデモで怪我したヤンの会話が時おりユーモア交えて笑ってしまったりする。
病院って確かにそうだ。処置に一刻を争う重症者が運ばれピリピリしてると思いきや、一方で患者同士が談笑してたりする。
社会の縮図のようにいろんな人がやってくるが、普段の立場や地位は関係なくみんなひっくるめて患者・負傷者なんだな。
