このレビューはネタバレを含みます
「みんな死ねばいい」
このセリフ、この瞬間、愛だと思ってしまって涙がぼたぼた溢れた。列車の長旅でガチャ外れるなんて想像するだけで地獄だし、安全保障が無さすぎる、なんなら私は今日この満席の映画館ですら怖かったのに。どんどん憎めなくなっていくリョーハ。離れてみたら恋しかったのはあの眼差しだけ、この台詞もヒリヒリしてしまう。気まぐれで、ウォッカ飲んで飲酒運転しちゃうし、見ててずっとヒヤヒヤしてたのにただ耳を傾けて手を引いてくれる優しさに触れたらもう。こんな出会いが一生に一度でもあるのはなんて幸せなんだろうね。人間の映画だ。すきだ。去年カンヌで賞を取った作品のなかでも気になってたから、すごい嬉しい。なんか私も解脱できてきてる気がする。
