都麦

コンパートメントNo.6の都麦のレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
2.0
「席ガチャ」
月に何度も映画館に通うようなニンゲンたちなら誰もがこの映画に感じること。それは席ガチャへの恐怖。
先日のBABYLONで席ガチャ史上最もBABYLONなシートつまりカオス席を経験した私は(その席については私のBABYLONのレビューにバビバビと記されているのでそちらをバビバビとご覧ください)BABYLONの次に当たる今回、席ガチャ映画で、またもや席ガチャ大外れを経験した。開場前に時間が分からずロビーでわめいていた小便クッッッッッセエババア(しかも困ってんのかなと思って話しかけて時間教えてやったら逆ギレされてほんとうに悲しかった)、それに続いて現れたのはまたもや席番号ガン無視ババア、そして左斜め後ろの笑い声クソデカジジイ。俺、なんかもう死んでやろうかなって思った。映画館はもう検温とかしなくていいから、体臭チェックを入れてくれ。あと物音立てる奴らは席から落とせ。アップリンクなんて特に、上映前の注意喚起であんなユニークな動画を流すくらいなんだから、クソ客は宣言通りちゃんと席からマグマに突き落とせ。はー、つらかった。

長くなりましたが、楽しみにしていたコンパートメント、見事に刺ッッッさらんかった〜〜〜。

まず席ガチャ外れた瞬間その相手がどう手のひら返しをキメようと俺からしたらもう人間と判断することもできない。「赤毛の人間しか人間とみなさないとすれば、中国の人口はゼロよ、ユホホホホ」この婆さんの理論から派生させるとすれば「クソ客を人間とみなさなければあの列車に人間は一人も居なかったわよ、ユホホホホ」だった。

そんでそんなやつとキスできるその神経の図太さよ。歯も磨けねえ、風呂も入れねえ、そんな列車で何日間もいる(しかも食べ方はきたねえしアル中だしタバコ臭えだろうし)、そんなやつと突然キス!?!?!?え、キスしましたか?!!?!?しかもベロチュー。あり得ない。観てるだけでウェッッと思った。得体の知れない下品な生物と接吻だなんて、そんなこと俺にはどう考えてもできないし、そんなに図太いなら元からその部屋で寝れるだろうがと思った。

あと普通に、大学でピェトログリフを学んでることをそれほど自信満々に意気揚々と話すなら、なぜ適切な季節を選ばずに行った?ごめんけど「行けなくて辛い……」みたいな顔しないで欲しい。どう考えてもお前のリサーチ不足。たまにいるんよね、真冬に道東まで来て「知床に行きたいんですけどォ」って言う奴ら。マッッッジで普通に迷惑。地元民からしたら「はい?笑」でしかない。この映画で俺が唯一共感できたのはあの場面の困惑したホテルの受付の人だけだった。

なぜ愛が芽生えたのかもわからんかった。リョーハ、普通に嫌なやつじゃん。距離感バグ。突然フィンランドニキに妬きはじめたのもマジで何様?って感じだったし、なんで仲良くなりたいのかもわからんかった。普通に怖い。俺は好きじゃない。

他は忘れた。

俺次なんの映画作ったらいいんだろうな〜って、ボ〜っとみてた。全く乗らなかった。

ただ撮り方良かったな、それは認める。


なんか東京上映終わってから映画モチベがまぁ低い。なんか映画に萎えとる。てか怖い。てかなんの感情も起きない。観たいと思わない。苦しい。つらい。目に入れたくない。世界から映画が消えたら良いのにと思う。そんで、おれこんな状況でエンパイアオブライト観れんわと思って、とりあえず明日のチケットは捨てることにした。「映画好きだな」って思えるようにならんと俺はあの映画観れんし、観る権利がない。多分あれだな、やっぱ自分の映画悔しかったんだと思う。なんかめちゃくちゃ落ち込んでしまって、トボトボ歩いて、意味もなく涙がグッとなった。とりあえず今の俺はBLUE GIANTの玉田ってワケ。だからカップ焼きそばとアイス食べて、すき家行って、たい焼き食べて、帰りにfrescoでお惣菜爆買いしてさっき一旦ビール流し込んだ。

いま、映画のためになにができるのか分からない。なんか抜け殻
悔しがってる暇あるならやれよって思う。思うんだけど、何をやったらいいかわからなくて苦しい。

「俺にとっての映画ってこういうモンなんだよ!」っていう映画をつくったはずなのに。

つくったはずなのになぁ
都麦

都麦