年間ベスト決める前に見るべきと言われた。納得のいく好みの作品。それと同時に、冒頭のその裏切りに対して自分はずっと傷ついたまま帰ってこられないのだろうなと思った。
主人公が30代ぐらいで留学していて、同性の恋人がいるという関係性もまたよかった。
出会い当初のセクハラ発言は許せないし、実際あれよりも酷いことが起きることはある訳だがそういった辛さを乗り越えても尚あまりある良さのある作品だった。
自分の置かれた状況が劇的によくなることはなく、主要人物たちの性格がすごく変わるわけでもなく、ただ自分の立ち位置を再確認してまだ歩けると気を取り直したような話なのだけど、そのぐらいのお話がちょうどいい。
恋愛感情にまったく共感できないので「なんでそうなるんだろう」とついていけないところはあったが、ラストで笑ってしまった。他の人には分からない、でも確かにあった愛情だった。
