2024年の映画初めは配信の本作をチョイス。
観ている最中に揺れて中断したものの、時間をおいて最後まで。
年末に観たアキ・カウリスマキに通じる、駆け引きのない素朴な愛のかたち。素晴らしかった。
携帯電話もなく、いつの時代の話か登場人物がどういう背景なのかがわからないけど、ちゃんと想像させてくれる珠玉のシーンの数々。
ひたすら雪のシベリア鉄道?を行く寝台車、コンパートメントでこんな出会いをしたらめちゃくちゃ嫌だけど、2000キロも一緒にいるのなら身の安全のためにも仲良くするしかない。
フィンランド人留学生ラウラと無骨な炭鉱夫のリョーハの人間的な触れ合いが、旅の景色にとても似合う。寝台車に乗るたびに思い出しそうな、印象的な作品。好き。
「人間同士の触れ合いは、いつも部分的に過ぎない」