カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。『ビフォア・サンライズ』を思い出させるような長距離列車での出会い。最悪の出会い方だけれど、次第に心を通わせる男女。結果としてイリーナが言うところの「忘れられない旅」になったことだろう。90年代の携帯も何もない頃の海外旅行ってこうだったな、と思い出しつつ。
2022年2月以降ロシアへの風当たりが強い昨今、こういった形でロシアが舞台の作品を見ることができ嬉しく思う。監督は『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(2016)のユホ・クオスマネン。東京国際映画祭で見たのが懷かしく思い出された。