ヨッシー

コンパートメントNo.6のヨッシーのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
4.3
 ユホ・クオスマネン監督作品。フィンランドの監督で言えばアキ・カウリスマキ監督がすぐ浮かぶんだけど劇伴の少なさがよく似てた。車に乗ってる時とエンドロールの時に流れる「ボヤージュ ボヤージュ」という曲が凄く耳に残った。ストーリー的にも凄くシンプルでその分気持ちにスッと入っていく事ができた。こうゆう旅、日本では考えられないですよね。まず距離が遠い😱休憩何回も挟んで下手するとそこで一泊とかしちゃう。私はそんなの大好きですが大概の人はいらんちゃうかなぁ。しかも同室の人が変な人やったらそれだけで旅の楽しさ半減しちゃう。しかし旅は道づれ。冒頭の「人間同士の触れあいはいつも部分的にすぎない」というくだり、だからこその割り切り、またはその逆の面白さがあるという風にこの作品を見て感じた。コンパートメント(客室)は人生と同じなんだんだなぁと…劇中、休憩で降りた駅の周辺を犬に誘われ行きついた民家?みたいなとこでロシアのお酒をただ貰うだけっていうシーンが「日本ではあり得ない。羨ましい」って思った。そうゆうとこには多分二度と立ち寄らない。そこに人間の縁の不思議さを感じる。ラストの彼女の笑顔が良かった😄
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