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コンパートメントNo.6のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
3.5
フィンランドのユホ・クオスマネン監督が、ロサ・リクソムの同名小説を原案に映画化した長編第2作。
寝台列車の客室に偶然乗り合わせた一組の男女の物語。
カンヌ国際映画祭グランプリと審査員特別賞を受賞。
原題Hytti Nro 6
(2021年、1時間47分)

1990年代のモスクワ。
フィンランド人留学生ラウラ(セイディ・ハーラ)は、恋人である大学教授イリーナ(ディナーラ・ドルカーロワ)と一緒に北極圏の最北端駅ムルマンスクにあるペトログリフ(岩面彫刻)を見に行く予定だったが、イリーナが突然行けなくなり、一人で旅立つ。
モスクワ発の寝台列車、二等車の6号客室(コンパートメント)に乗り合わせたのは、同じくムルマンスクの工場に行くロシア人炭鉱労働者リョーハ(ユーリー・ボリソフ)。
ラウラはリョーハの粗野で無礼な言動にうんざりするが、客室を変えてもらず、ルマンスクまで旅をともにすることに…。

~旅路~
モスクワ→サンクトペテルブルク→ペトロザボーツク(泊)→ムルマンスク

"ビデオカメラ(ビデオテープ)"
"似顔絵"

「人間同士の触れ合いは、いつも部分的にすぎない」(マリリン・モンロー)

「内なる自分に乾杯!」

「"Haista vittu"(ハイスタ・ヴィット、意味:くたばれ」=愛してる

一緒に旅を続ける中で、不器用な2人は互いの優しさや魅力に気づいていきますが、主演の2人、特にセイディ・ハーラがとてもよい。
なお、客室に招いた旅行者がギターで奏でる曲は"Love Is All Around"。
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