モスクワから北極圏ムルマンスクへ向かう寝台列車で出会った男女の旅路を描いたヒューマンドラマ。
ラウラは恋人との関係にどこか虚しさを感じ、ムルマンスクにペトログリフを見にいくことにも自分自身で意味を見出せずにいる。
アキ•カウリスマキ監督の作品を髣髴とさせるオフビート感とノスタルジーだが、もっと現代に近い感覚もある。
ユーモアとペーソス、優しさと苦しさ。
人生に迷う人たちの心を豊かに描いている。
反りの合わない2人の旅の行方に微笑みがこぼれる。
ラストシーンの優しさは完璧。
主演2人の演技は素朴で素晴らしい。
たまにかかる曲がいい。
カウリスマキ作品に使われるフィンランドのポピュラー音楽みたい。