ぴろぴろ

フラッグ・デイ 父を想う日のぴろぴろのレビュー・感想・評価

4.0

娘にとって父親は幾つになっても特別な存在だと思う。   この映画を観ている間、何の不安もなく不自由もなく育ててもらった少女時代を思い胸が一杯になった。
この映画の父親は所謂クズ、ダメ親父。
でもこの娘は父に愛されて、キラキラと楽しかった思い出でいっぱいの少女時代が忘れられないのだろう。  どこかで父親を信じて望みを繋いでしまうのが痛々しい。
社会人としてはダメだったけど、根底には家族に良い暮らしをさせてやりたい、俺にはそれが出来るんだという変なカッコ付け、自尊心が強くあったのかもしれない。
この不完全な家族の歪みや痛みが、実話であり、実の親子が演じている事もあって胸に迫る。  娘さんを持つお父さんは、観たらどんな感想を持つのだろう。
この娘さんが、この先ずっと幸せでありますように。
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