Ryoma

ベルイマン島にてのRyomaのレビュー・感想・評価

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)
4.3
映画監督イングマール•ベルイマンが愛したスウェーデン🇸🇪のフォーレ島を舞台に、雄大な自然に触れた二人の映画監督の心情の変化が繊細に描かれた本作。

序盤から聴こえてくる小鳥のさえずりや風に揺れてたなびく木々のさざめく音、喧騒とは程遠いほどき穏やかでゆったりと流れる時間の中で際立つ湖や夕日、人の温かさが印象的。湖畔に佇む図書館や自然を一望できる住居、北欧特有の洗練されたインテリアなど惹かれるものの数々に多幸感で満たされる。想像をはるかに超えるほどに自然の景観が素晴らしすぎて幸福度ランキングで例年上位になる北欧の風景は段違いだなと感じたし、当分行けてない旅行もフィンランド🇫🇮かデンマーク🇩🇰辺りの北欧の国に行きたいなと思った。オランダ🇳🇱が有名だと思ってた風車もお目にかかれて周りの自然に溶け込んでなんだかとても趣きがあったな〜。とにかく癒された🙆‍♂️
立ち止まったときや思い悩んでしまったときにまた観たい作品になった。
二人の夫婦が好きな映画のことで談笑したり他愛のない話をする場面から彼らの仲の良さが窺え、また、見ているこちらも幸せな気持ちになった。会話の主であるベルイマン監督作の『ある結婚の風景』や『ファニーとアレクサンデル』など彼の作品はまだ観たことはないけれど観てみたいし、会話やシーンのところどころベルイマン監督への溢れんばかりの愛が詰まった素敵な作品だった。


本作監督ミア•ハンセンラブ監督作の5月5日公開予定『それでも私は生きていく』もレアセドゥが出てることも相まって個人的に要チェック✔️作品。
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