A24は結構好きです。なのでそれしか情報は入れてないですが、この映画を見ることにしました。率直な感想を言うと、すごくぼちぼちな映画でした。別にそんなに悪くはないです。見てられない訳でもないですが、別に見なくてもよかったかなと言う感想でした。
ジャンルとしては一応サスペンスだと思います。そんなに怖いと思う時はなかったし、謎が謎を呼ぶような脚本だったので、たぶんホラーではなくそっちだと思います。
とはいえ、その謎の部分が一番問題に感じました。
すごく落ちが先読みしやすいというべきか、99%こういうことだろう、でも証拠がないから100%じゃないってことがそのまんまその通りになってしまったし、主人公がそれに対してどれだけ強いこだわりを持っているのかいまいち伝わらなかったので、終始映画をけっこう客観的に見てしまいました。
なので基本的にこの映画は印象が薄かったのですが、強いていい所をあげるとすれば、ラストシーンはけっこう良かったです。そのシーンだけはすごくスローテンポで音楽もきれいでおしゃれだったし、演技だけで感情を伝えていたし、起こっていることも1つの抽象表現になっていて美しかったです。
正直このシーンのためだけにこの脚本は存在していたのではと思ってしまうほどにそこだけよかったです。
他に気になるところをあげるとすれば、撮影が微妙でした。けっこう似たようなカットが多く、それが割と長い間続くので、見ていて少し退屈でした。
A24はアートな映画が多いので、同じようなシーンを長時間見ることは確かに多いですが、そこに深い意味を持たせるのが上手かった一方で、この映画はそう思わなかったです。特に意味もなくただ同じような物を長時間見せられることがちょこちょこありました。
映画全体を通してキャラクターがそんなに好きになれてなかったので、この物語にどれだけ主人公が必死になっているのかが伝わらず、終始作品を客観的に見ていました。個人的にはそこまで気に入りませんでしたが、妊婦の話なので、出産経験がある方はもしかしたら共感できるのかもしれません。
