"A24の知られざる映画たち"マラソン、最後の一本。
まず、ルーシーがどのような過程で妊娠を望むに至ったのかという理由が全く描かれず、どんな思いで不妊治療を始めるのかも不明瞭なのでいきなり置いてけぼりにされる。
一つ一つのシーンが流れ作業のように淡々と切り替わっていくいるためにキャラクターの心情が伝わりにくいのも没入感が削がれる原因の一つ。
妊娠と出産とスピリチュアルみたいな話ではあるけど、ホモフォビックなシーンがあること、病院での医療を否定して無痛分娩が良くないものだとする人物を肯定的に映していること、そして、中絶によって悲劇が引き起こされたと言わんばかりの脚本。
この映画自体にテキサス州の病院に置かれた小さなTVで流れているような恐ろしさがある。
あとは……特になし。次の映画を観よう。