タカ

トラックのタカのレビュー・感想・評価

トラック(2008年製作の映画)
3.5
血に染まった手で掴むもの

韓国産クライムスリラー
とある理由のために死体遺棄に手を染めてしまう肝っ玉の小さな男
捕まってしまうかもしれないという警察官に対する虞が
命を取られてしまうかもしれないという殺人鬼に対する恐れに変わる
設定としてはこれ以上ないんじゃないかというくらいに秀逸
絶対に面白くなるだろうとワクワクで観ていたが、何となく噛み合わない
恐ろしい殺人鬼なのに主人公に危害を及ぼす気配がない
他の人はあんな躊躇いもなく殺すのになぜ?
いつ殺られるやもしれないという緊張感がなければ、恐怖は激減
う〜〜〜ん、もったいない

過去の因縁のワチャワチャ
そこを目指していた目的が不明瞭
ずっしりと過去を描くわけでもないので、取ってつけた感が満載
しかも結局そこにはケリをつけず、道中で出会ったただのトラック運転手に執着するのだから
どゆうこと?となる
行動心理がぶれぶれなので何とも残念

ラストはいくらなんでも不自然
娘と一緒に約束していた海へ
そんな絵に描いたようなハッピーエンド許されるかい!
お咎め一切なしはさすがにないはず…

2008年制作映画なのに、なぜこのタイミングで公開??
それが最大の謎だ
タカ

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