カレーライスが出来るまでのお話なので飯テロ作品ではございません。
因みにカレーより分厚いお肉が食べたくなります。
リリーフランキーさん演じる中年男性が、毎年妻の誕生日の3日前にカレーをこしらえるのですが、今年は今までと状況が異なりラジオを聞きながら一人カレーを作っている間に起きた出来事が描かれています。
50分程の作品でしたがファンタジー要素もあり、今作も思っていた内容とちょっと違ったものでした。でも違った事で楽しめる事が出来ました。
ただ今作人によってはファンタジーではなくホラーと思われるかも。
私はとても素敵に感じたので夢があってファンタジーだと思いました。
斎藤工さん企画、プロデュースでリリーさんが50分独り芝居の作品ですが、リリーさんが兎に角凄い。安アパートに住む訳ありなやさぐれ中年男性をも見事に演じきっておりました。造りとしては大げさな演出が無く如何にも邦画という感じですので、これまた人によっては全くつまらないと思う方も居るでしょう。ただリリーさんの泣きのシーンとかラジオ聴いてるところ、タバコの吸い方等々・・・、とても自然で見入ってしまいました。
上京してからずっと独り身の私とは異なり、一度は妻と子供も居て幸せそうな家族の大黒柱だった男性が、今は一人でしかも今年は妻と子供と食べる事が出来ないカレーを作っているその姿は、あまりにも哀愁漂い過ぎて切なくなります。ただ今作締めくくるラストシーンのそれは、この男性にとって新たな希望の未来が訪れるに違いないと思いました。
【余談1】
今作リリーさん演じる男性が3日後の妻の誕生日に食べる為カレーを作るわけですが観終わってずっと気になる事が・・・。作ったカレー3日間どうやって保存してたのか。カレーって作った次の日が上手いとか、ねかした方が美味しいとかよく言われますが常温保存って菌が繁殖するので良くないんですよね。だから冷凍保存がベスト。でも冷凍にするとジャガイモが解凍した時にスカスカになります。だからジャガイモは取り除くか潰して冷凍保存します。
リリーさん思いっきりジャガイモ入れてましたし、今作設定が梅雨なので3日間常温保存していたら特にジャガイモが大変な事になっていたのかなと・・・。暑い時期のカレー常温保存はジャガイモから痛んできて、痛んでしまったジャガイモが入ったカレーはとてもじゃないですが食べられません。
【余談２】
市販のカレールウはカロリー高いのでカレー作るときはスパイス使う方が多いのですが、どうしても市販ルウのお母さんの味みたいなカレーって食べたくなります。その時はカレー粉と小麦粉、牛乳を混ぜてルウ代わりにして作ります。昔子供の頃食べたカレーみたいで懐かしい味がします。
因みにカレー粉はカレーの味しかありませんから塩である程度味を調え、仕上げに醤油とバターを入れると美味しくなります。
尚、料理研究家のリュウジさんが市販のルウを使って作る至高のカレーは絶品です。あまりにも美味しそうなので先日久しぶりに市販ルウを買って作りましたがこれはかなり美味しかったです。
カレー粉と小麦粉、牛乳カレーはタマネギをあまり炒めなくても良いですが、スパイスカレーやリュウジさんの至高のカレーはタマネギを漕げるくらいまで炒めるとめちゃくちゃ美味しくなります。
リュウジさんのカレーは至高のカレーで検索すると作り方や動画があるので是非お試しください。
動画観ると酔っぱらいの作るカレーがまともなはずがないと思うのですがｗ 本当に美味しいです。やっぱりプロなんだなとｗ
