いちご

その日、カレーライスができるまでのいちごのレビュー・感想・評価

3.9
すごい雨の中 大切な人のために三日間かけて
作られたカレーは とても美味しそうだった。

物語はあらすじのまんま。
すっごい出来事が起こり 二転三転して 息をのむ間もなく 衝撃のラストが!!
という映画ではない。
雨の中三日間カレーを煮込む主人公の人生に
そっと心よりそうような映画。
うまく言えないけれど 近さがいいと思える。

孤独な中年男性がと映画紹介に書かれていて
たしかに 訳あって一人だし とても大きな傷と
後悔 そして消せない悲しみを抱えているけれど
孤独で寂しい人には感じなかった。
何もせず 塞ぎ込み 目を背けてうずくまった心の人には見えなくて やり直せない後悔も
自己満足だと思いながらも できなかった事を
今 出来ることをやろうとしていて
カレーも作っていて
心が空っぽの人ではなかったので。

そんな彼に 雨上がりにおとずれる奇跡
そんな彼だから かな。
ラジオが繋ぐ 偶然の必然
ありふれた展開かもしれないけれど
それが優しく 心地よく感じる。

くるくるふわふわ余韻にひたりながら
歩く帰り道では ちょっと懐かしい何かを考えてみたり 思い出してみたり
主人公の心によりそって観ていたけど
自分の心の景色に どこかよりそってくれるようなそんな映画でした。是非是非。

三日間 煮込んだカレー🍛 いいな(°▽°)
いちご

いちご