このレビューはネタバレを含みます
ある男性がカレーライスを作る話
男性には死んでしまった幼い息子と家を出てしまった妻がいる
始めは後悔や懺悔から妻の誕生日に作ったのかもしれない
いやいや、素直に息子に食べてほしいから作るのか？
こんなに優しい男性が、息子の大変な時に動けなかったのはなんでだろう
悲しみに飲まれていたのか？諦めていたのか…？
この、想像する自由がだんだんと心地よくなる映画
人間の感情が動くきっかけは本当に些細な偶然だったりする
息子と同じ病気の子供を知った時だったり、繰り返す停電だったり、まるで返事をするように倒れる写真立てだったり
感情は生き物だ
それでも生き物だから、いつか変わる
形を変えて化け物になるのか救いになるのかは自分の1番大切なもの次第なのだろう
だからこそ、大切なものをきちんと大切にしないといけないなぁ
こんなに短く、情報もほとんどないのに、ここまで想像させてくれるのは、リリーさんの演技力と斎藤工の感性の賜物なのかなと思います
うん、音はね、皆さんと同じく雷で飛び上がりました笑
