Fredisius

TANG タングのFredisiusのレビュー・感想・評価

TANG タング(2022年製作の映画)
1.0
映画の情報が出た途端に、全てにガッカリした作品で、原作ファンとして気になるけど、絶対映画館では見ないと決めた作品でした。

やはり全てある意味裏切らない。
良かったのは最後とタングのデザインと動きくらいで、ほかは原作バカにしてるの???っていう脚本と役者の演技。

私がデボラインストールさんの「ロボットインザガーデン」を知ったのは、劇団四季のオリジナルミュージカルが初演で公演された時でした。
四季のストーリーも舞台化に合わせて少し原作からは直されているのですが、むしろ原作よりもまとまっていて、よくできているという印象を受けていました。
そこから原作も読んで大好きな作品になりました。

それをこの映画は揃いも揃って改悪の嵐。原作「ロボットインザガーデン」と言って欲しくないです……。

というか、原作をこんなに物語だと絶対に思わないでください!!!!

まずケンとエミの関係性が……
ベンとエイミーはちゃんと出会いや子供に対する思いとかそれぞれの苦悩や悩みがきちんと描かれているのに、今回はそこが弱すぎて、ベンの成長というテーマを完全に外しちゃってました。というかケンが前半嫌な奴すぎて見ていられない。
ベンは最初からタングを治すために!って動き出すのに、ケンは厄介払いしたいからって旅…しかも国内( •︠ˍ•︡ )
もう最初から嫌すぎました……

タングの表現は嫌いじゃないですが役者の芝居も最悪。
オーガスト(ここでは渡辺だったかな…)役の武田鉄矢はまだ少し緊張感はありましたが……。
物語の改変も最悪。
もう1度言いますが、悪い意味で全く裏切りませんでした。

この作品の原作が気になるのなら劇団四季の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を見てください。

完全に大人の事情が絡みまくりの原作破壊のパターンの映画です。
これだから日本のこういうジャンルは受け付けないのです……。
Fredisius

Fredisius