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弟は僕のヒーローのtokoのネタバレレビュー・内容・結末

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもユーモア溢れる素敵な家族の物語でした。

子供がダウン症だと知った時の夫婦の驚き、でも悩んだのはダウン症の知識が無かった事で決してダウン症の子供が産まれた事では無かった。

家族で重要な事を話し合うのは、
大型スーパーの広い駐車場の車の中。
長男のジャックは弟が「特別な子」と話す父親の言葉を大切な弟として頷く子供達。
大きくなって、弟がダウン症と知っても家族にとってはジョーのいる生活が日常になっている。

とにかく、両親の考え方が前向き。子供達も弟が大好きだし、兄のジャックは喧嘩しながらも同じ部屋で暮らす弟の面倒をみている。

でも、ジャックが思春期になると好きな子の前でダウン症の弟がいると言えず嘘をついてしまう。
普段はあんなに弟想いなのに…

息子の嘘が招いた大事件に誰に何と言われようが「家族だもん」と許し合える両親や姉妹。
そんな家族だから、ジャックは嘘に耐えられなくなって告白したのだと思う。(大事にならなくて良かったね)
そして何より弟のジョーがお兄ちゃんが大好きなのがこの家族の絆を感じさせました。
ジャックの親友や祖母も優しく見守ってたのは、やはりジャックの弟想いの姿を見ていたからでしょう。

最後に両親がジャックの本心を引き出したのは、やはりちゃんと息子を見ていたからなんだよね。
その隠れた幼い頃の心の傷が、体験者であり原作者の言いたかった事なのかもしれないと心に刺さりました。
そして、それに対する父親の言葉も強くて優しい。
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