眠る猫

弟は僕のヒーローの眠る猫のレビュー・感想・評価

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)
4.8
素敵な両親で、素敵な家族だ。
家族が増えることを子供達に報告するところから映画は始まり、それが男の子とわかると末っ子の男の子は弟ができると大喜び。
生まれてきた男の子はダウン症。
子供達にそのことを伝える両親の言葉に優しさが溢れている。
「特別」の意味を考える。

ダウン症を扱った映画ドラマがこれまであったかどうかあまり記憶にないけれど、生まれる前から描かれているのが良いと思う。

時は流れ、思春期になったジャックは弟のことは大好きなのに、友達には言えず、嘘をついてしまう。些細な嘘の積み重ねが大きくなってしまう。
「きょうだい児」としての兄の気持ちを丁寧に描いた、兄の成長映画。

兄が弟の病気を受け入れ、素直に謝った時に「ようこそ大人の世界へ」と抱きしめる両親は素敵で涙が溢れた。
「許してくれる?」の問いに「親だもの」で号泣。

エンドロールでは実際の動画が少し流れる。
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