昔行った群馬の小さい定食屋さんを思い出した。
友達と群馬の山奥の温泉旅館に泊まった後、帰り道の最後のお昼。かなりの田舎であまり食べる場所がなかった。
「オッケーGoogle、近くのご飯屋さん」
普段こんな使い方はしないのだが、ここぞとばかりにGoogleに話しかけた。
答えてくれたのがその小さな定食屋さんだった。
「いらっしゃいませ」
その言葉だけでいいお店であることが分かった。めちゃくちゃ優しそうなお母さんと、職人気質の夫婦2人でやっているお店だった。
看板メニューはソースかつ丼。店の雰囲気から美味しくないわけがないことが分かった。
サイドメニューには「大き玉子焼き」
食べないわけにはいかなかった。
大きなカツとたっぷりのソース。味噌汁と漬物もついて、玉子焼きは人生で1番大きな玉子焼きだった。
最高のお昼ご飯だった。
そして何より、お母さんがありえないほど優しかった。店に入って10分やそこらで、こんなに優しさが伝わってくることってある??
お母さんの表情や言葉遣い、仕草から優しさが滲み出てる。
「人が食事を作る」
当たり前だけど、この当たり前を感じられるお店ってなかなかない。
オシャレなお店よりもこういうお店の方が好きだ。
かもめ食堂もまさにそんな感じ。
サチエさんの優しさにみんな集まってくる。その優しさは食事に出るんだろうね。
おにぎりと焼き鮭と生姜焼き、めっちゃ食べたくなった。
人は皆、何かしら抱えてる。それを全部包み込んでくれる人が「優しい」ってことなんだろう。
フィンランドのゆったりとした時間。
「森」
いつか行ってみたいなぁ。