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かもめ食堂のordinalのネタバレレビュー・内容・結末

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

考察)トランクのキノコは何だったのか?まさこさんが初めて食堂に来たとき、トランクに大事なものが入っているだろうにと言われ何が入っていたか思い出せなくて考え込んでいたので、旅に持ってくる荷物なんて結局無くても困らないし何を持ってきたか忘れるくらい特に大切なものじゃないということを伝えるために、トランクを想像の中で開けても森から帰る途中で落とした大量のキノコしか頭に浮かばないという描写を挿入したのではないか。『めがね』でも主人公が途中でトランクを捨てる場面がある。
しかしキノコを採っている最中に見上げた先には何があったのか?

言語の壁関係無くフィンランド人と日本人がそれぞれの母国語で通じ合っている感じが不思議だったが、フィンランド語を話せない2人が臆せず日本語で堂々と接客をしていたことがなぜか誇らしく思えた。まじないや「食」などのテーマを巡ってフィンランド人と日本人、更には個々人のアイデンティティを再考させられるようなメッセージが感じられた。白夜や森、海に映る夕日などは北欧の自然観として重要なものなのだと分かった。

黄昏時のカフェでの4人の後ろ姿が良かった。
みりょくあふれるもたいまさこさんにかんぜんにはまってしまった。
何よりご飯が美味しそうだった!スマホからコーヒーの薫りがしそうだった。
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