星一

かもめ食堂の星一のレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
3.7
 フィンランドで、「かもめ食堂」という食堂を1人で始めた主人公、サチエ。開店当初は閑古鳥が泣いている有様だったが、ある日、日本が好きな青年が来店したことで、同時期に日本からフィンランドにやってきた、ミドリとも出会う。それから徐々に人が足を運ぶことになり、日本人観光客だったマサコともひょんなことから出会うことになる。フィンランドでの様々な出会いとこのかもめ食堂が活気に溢れるまでの3人の女性を描いた映画。

 主人公、サチエに焦点を当てたこの映画。非常に見やすくて、緩やかな日常とちょっとした事件を描いているが、全く飽きが来ない。映画のリズムというよりかは、このサチエのリズムがずっと一定に流れていて、それが心地いい。見た後、リラックスした気になる。

 社会を生きる中で中々難しいかもしれないですが、やりたくないことはやらない。ゆっくりと生きても良いんじゃないかと説得させられた気になりました。

 不思議なシーンも所々にあるが、ゆっくりとした、素朴で、お腹の空く、この時間がずっと続いてほしいそう思えた映画でした。
星一

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